出産・育児で生じたブランクを克服する再就職支援セミナーに参加しよう!

最新の医療知識、採血・点滴・呼吸器・心電図などの方法、使い方を学べます

1ヶ月あたりの当直回数の多さ、夜間オンコール、訴訟リスクの高さなどの厳しい勤務環境から、外科系の診療科を選択する若手医師が年々減少しており、医師不足がマスコミでも大きな問題として扱われています。

不安を抱えず一歩進みましょう!

その陰に隠れる形となっていますが、こと看護師不足も医師の場合と同様に非常に深刻な問題となっています。厚生労働省が実施した「第7次看護職員需給見通し(下グラフ参照)」では、2011年から2015年に賭けて最大で5万6千人の看護師さんが不足すると見込まれています。

しかし、看護師の養成数が少ないわけではありません。問題となっているのは、妊娠・出産、育児などのライフイベントの際に、病院で働き続けることができずに離職し、そのまま現在に至っている「潜在看護師」が全国で約60万人もいるということです。

- 需要 供給 不足
2011年 1,404,300 1,348,300 56,000
2012年 1,430,900 1,379,400 51,500
2013年 1,454,800 1,412,400 42,400
2014年 1,477,700 1,448,300 29,500
2015年 1,500,900 1,486,000 14,900

右も左も分からなかった新人時代を経て、ようやく知識も経験も兼ね備えた中堅看護師としてキャリアの充実を迎えたとしても、夜勤や超過勤務の軽減・免除、院内保育の充実、短時間勤務制度などの育児支援体制が病院になければ、家庭と仕事の両立は困難です。

そして、子育てがようやく落ち着いた数年後に「そろそろ復職したい」と希望しても、数年のブランクの間に進歩した医療技術、最新の医薬品、普及が進んだ電子カルテ、患者さんへの採血・点滴などを考えると、「ブランクを克服できるだろうか?」「医療事故を起こさないだろうか?」という不安が絶えず付きまとい、復職に後ろ向きになってしまう看護師さんが大勢います。

出産・育児で得た「母」としての経験は、より深い看護ケアの提供に繋がると言われていますので、中堅層の看護師さんをそのまま失うことは病院にとっても、患者さんにとっても不幸なことです。

そんな復職を希望する潜在看護師さんたちの職場復帰をサポートして、深刻な人材不足を解消しようと近年、大学病院をはじめとする医療機関、ナースセンター、地方自治体、人材紹介会社が積極的に開催しているのが「復職支援セミナー/プログラム」です。

セミナーの内容は主催する病院や団体によってさまざまですが、一般的には、現役の医師や看護師の指導の下で、採血・点滴の方法、輸液ポンプの使い方、体位変換、心電図の使い方、各症例ごとのアセスメント方法、感染対策などを復習したり、新しい医薬品や医療機器、電子カルテ等についての講演、そして参加者全員で病棟の見学を行います(費用は無料~1,000円程度)。

セミナーには同じく現場復帰を目指すママさんナースが大勢参加していますので、一緒に知識や技術を再習得するなかで、不安を解消するだけでなく、モチベーションも高めることができます。皆さんも復職支援セミナーに参加して、再びナースとして働いてみませんか?

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