独立行政法人 国立病院機構 福山医療センター

育児に長い時間が取れると看護師に好評です

夜勤免除者も数名います
病床数 入院基本料 平均年齢 離職率 看護職員数
400 10対1 33.8歳 4.8% 271人

給与、賞与、退職金等は勤務時間を反映したものになるものの、諸手当、昇給・昇格等はフルタイム勤務と変わりがない「育児短時間勤務制度」を福山医療センターが導入したのは、2007年に「国家公務員の育児休業等に関する法律の一部改正」において同制度が盛り込まれることになったからです。

その内容は「国立病院機構職員就業規則」に基づき、小学校就学までの子供を養育している職員を対象に、1週間あたりの勤務時間が20~25時間までの範囲内で勤務回数と勤務時間を決めます。制度が導入された2007年に申請が1名あったのをきっかけに、毎年利用者が出ており、一番多い時期で8名が利用していました。

元来、離職率が低いため数字面でハッキリと育児短時間勤務制度の効果を確認することはできませんが、この制度を活用して、2人の子供の育児を行いながら働き続けている看護師がいますし、1年半育児休業を取得した後に制度を利用した職員からは、「子育てと仕事の両立ができる」と好評です。

制度利用者に共通しているのは、「出産後も看護師として働き続けたい」という思いで、さらに子育てを自らが体験することで、視野も広がり、看護への見方も変わり、仕事の楽しさが増えてきているように見受けられるという意見も聞かれます。

勤務時間は家族の協力体制など個々の事情に合わせて設定

育児短時間勤務制度を利用しているスタッフの勤務時間やシフトはあらかじめ決まっているため、他のスタッフの勤務の割り振りが難しい場合もあります。しかし、そのことは他のスタッフも認識しており、不満につながることはありません。

勤務時間の設定では、家族の協力体制などを考慮して個別に決定することが重要です。例えば、制度利用者で夜勤を行っている看護師もいます。夜勤を入れることで、昼間の時間を有効に使えるため、育児での充実につながっているとのことです。

また、制度を利用している看護師は全員中堅で、リーダー的な役割が果たせる人材です。勤務時間が短いとはいえ、学生指導や外来での勤務を継続的に行ったり、夜勤を行っている場合は後輩と夜勤を組むことで指導・教育的な役割を果たしています。

制度の利用者が増えると、経営上の問題から組織運営が成り立たなくなるとの不安から導入に躊躇する病院もあるようですが、現実には育児休業復帰者のすべてが制度を活用しているわけではありません。また、年度当初に、育児休業者数を見込んで採用を行っているため、育児短時間勤務者の代替要員を改めて募集することなく、運営しています。

ただし、育児短時間勤務制度の利用者が今後も増えていく可能性があり、その際には、託児所の確保が課題となると予測されます。

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