天陽会中央病院(鹿児島市)

看護師の確保と離職防止、サービス向上を目指した取り組み

産休・育休取得者も増加
病床数 入院基本料 平均年齢 離職率 看護職員数
200 10対1 31.8歳 10.6% 正142人・准21人

24時間対応を掲げ、地域医療を目指している鹿児島市の天陽会中央病院は、「忙しい病院」との評判から、入職者数の低下や高い離職率へと繋がる悪循環を生み出し、慢性的な看護師不足に陥った経緯があります。

そこで、看護師が「働きやすい環境」を目指し、看護師の確保と離職防止、看護の質の向上に病院全体で取り組みを行いました。そのひとつが、基本給や賞与・退職金が勤務時間に比例する以外は正職員と同じ福利厚生や待遇を受けられる「短時間正職員制度」の導入です。

週32時間労働をクリアできれば、看護師が自由に時間設定を行なうことができるスタイルとなっており、看護職の約7%がこの制度を利用しています。制度導入と後半で紹介する6つの施策により、看護師全体における既婚者の割合も増加、また再入職率も10%を超え、産休・育児休暇の利用者が常時8%前後になるなど、「子育てに優しい病院」へと環境が変わりつつあります。

離職率の面でも、2005年度の20.5%(過去最高)から2008年度は10.7%と半減するなど、その効果は現われています。離職理由も、以前は仕事の多忙さや人間関係を上げる割合が多かったのですが、現在では配偶者の転勤や本人の病気等、やむを得ない理由に変わってきています。

短時間正職員制度を導入する場合、夜勤者への引継ぎが問題になることが多く、勤務表を作成する管理者はその力量が問われることになります。そこで病棟で工夫したのは、受け持ち患者の選択でした。

具体的には、直接引き継ぐ必要のある患者は担当せず、書面での引継ぎのみで支障のない患者を担当してもらうようにしました。仕事量に不公平感はあるものの、全く受け持たないより状況は良く、職員の理解も得ることができました。

24時間院内保育やノー残業デー、資格取得の支援などの6つ施策を導入

短時間正職員制度が有効に機能するためには、制度単体では限度があるため、同病院では以下の6つの施策をあわせて導入することにより、働きやすい環境を整備しています。

  • 24時間利用可能な院内保育
  • 委員会活動を勤務時間内に実施(時間外労働の短縮化)
  • 院内外研修への参加の推進(個人負担を免除し、看護の知識・質の向上を図る)
  • 資格取得の支援
  • No 残業 Dayを導入(週1回残業が無い日を作り、時間外労働を短縮)
  • 公休の増加(105日→110日+誕生日休暇)

天陽会中央病院:鹿児島県 鹿児島市 泉町6-7
総合病院

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